

簡単そうに見えるが、見た目よりも難しい技法である。 左手と右手がリンクし、一種のウエーブモーションを形作っているのがお分かりかと思う。 この場合(左足施術)、施術者の左手が重要。中足骨と楔状骨そして舟状骨が接する一点に親指がかかりそれを保持する。右親指は移動させながらもリズムを失わせない。 これにより関節群がよく動き、多少の歪みならこれだけで解消できるだろう。 また、この手技は足裏の筋群を緩ませる効果もある。故に最初にやっておくべきものとしてチャプター1にした。 緩ませた足裏に直接アプローチする。 使う技法は単純推圧。単純な技ほど難しいものである。但し、画像ではカメラを意識しすぎてやや安定感に欠けている。ご容赦願いたい。 技法というのは唯一つだけの目的のために使うのは勿体ないものだ。 この画では腎臓の反射区(ツボでは湧泉近辺)から始めている。したがって経絡効果や反射区効果も期待できるのだが、それだけだとつまらない。この単純推圧によって内在筋群へのアプローチが可能となる。足裏の深層筋まで届く技法は単純推圧、しかも安定持続圧に優るものはない。擦っても、揉んでも深層筋に届かないのだ。無理に届かせようとすると生理的な痛みを与えてしまう。ツボの痛みと生理的な痛みは違うのである。ご経験のある方も多数いらっしゃるに違いない。 ツボで言えば湧泉〜足心〜失眠へと推圧をかけていく。 足心あたりから、足底方形筋にかかるだろう。 このラインは疲労回復や不眠に効果があるのだが、経絡効果によるものだ。 そして、目的である足首の拘束除去が加速される部位でもある。 距骨下関節をサイドからアプローチできる唯一の部位。 反射区で言えば「第五腰椎」や「仙骨」「尿道」などが接してくるところ。 腎脈が取れる近辺でもある。(したがって腎経と関係が深い) 瀉手(この場合左手親指)でその部位近傍を押さえて置き、補手でカウンターモーション気味に動かし、緩めていく。 最後は反射区「下半身リンパ節」に瀉手を置き、無理なくストレッチさせる。 この曲がりは個人差が大きい。男性でスポーツ経験者など足を酷使した者はほとんど曲がらない場合もあって、(足首一つでこれほど個人差があるものか!)・・と実感できる。 バランスの難しい技法であるが、多目的な効果が見込めるのでマスターされると便利だと思う。 一々名前を挙げるのは面倒なくらい靭帯が多く集まっている。 距腿関節とは足関節のことである。 チャプター3とは逆側になるので補瀉の手も逆になる。 この場合、右手の親指が瀉手となって、左手全体が補の役目をしている。 反射区で言えば「上半身リンパ節」、ツボで言えば胆経「丘墟」という部位に瀉指を入れ込み、左手補手でカウンターモーション気味に動かしながら、緩めていく。 緩める手技というのは、これまでの画でお分かりかと思うが、補瀉の両手が一体となって、あるリズミックな動きを紡ぎだしていかねばならない。連動する動き、リンクする動きが要求される。ピアノを両手で弾くが如しではあるが、ピアノほど専門的な訓練はいらない。 あえてバッハの「G線上のアリア」をBGMで流しているのは、それが程良いリズムであると思うからだ。このゆったりとしたリズムで両手をシンクロさせて行えば、失敗は少ないのではないか。 最後はお馴染みのアキレス腱&腓腹筋ストレッチ。 各趾の主要関節。 技法的に難しいものではない。 また趾をストレッチされると気持ちが良いものだ。 簡単で気持ち良さが得られるのであれば取り入れるのに何の不都合があろうか。 操作中にややアジャスト的な動きが入るのはクラックキングを目的としているものではなく、「気」が入りやすいが故である。特に施術者の印堂(前頭葉)から発する「気」はこのような動きで入りやすくなるのである。 足首回しの正当なスタイル。 単純に外回し内回しでも良いのだが、8の字に回すと螺旋状の波が上方向に伝わっていく。 相手が充分にリラックスし力を抜いてくれているのなら、その波は内臓を適度に揺らし、さらにリラックス効果を生む。足首の緩みとともに身体全体が緊張から解き放たれていく技法であるが故に昔から足首回しの基本となっていたものだ。 現在、これを行う術者が少ないのはどうしたわけか? 実に勿体ない。習得に励むべし! コツはストレッチし過ぎず、軽やかに回すということ。画のとおりである。 足関節と距骨下関節を同時に整復する技法。 単純だが、整復効果が大きい。 人によってはやる度にカクカクと音がなる。 そういう場合は強くやり過ぎてはいけない。 また、これをやった後は必ず軸圧をかけて元に戻す作業が必要。やりっぱなしではかえって傷めることになりかねない。 リフレ手技に取り入れるのも良し、全身整体に取り入れるのも良し、または単体で使っても良し、である。 足首のリリースなしでは膝痛や股関節痛、さらには腰痛などの根本的な解決にならない。 またそれらの真の予防にもなり得ない。 三関節原理適応症候群は意外に多いのである。 |
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